講師多田彰文
生徒から提出された作品例
同作品を講師が手直しした例
“1コース3ヶ月で12レッスン”
全講座は [ BASIC 1 ] から [ BASIC 4 ] までの4つのコースに分かれ、それぞれ12レッスンづつ、合計48レッスンの構成になっています。
毎週 1Lesson 、1コース( 12 Lesson )を3ヶ月単位で区切り受けていただくこと目安に作成していますが、ご自身のペースで早く進んでいただいてもゆっくり時間をかけて受けていただいても構いません。一度受けたレッスンについては、レッスンが終了したあとはいつでもアクセスすることが可能となります。
*今回のレッスンサンプルでは、[ BASIC 1 ] の「Lesson 10」を実際にご覧いただけます!
<各コースのご説明> ※Levelは5段階で表示。数字が増えるにつれ難易度が高くなります
BASIC 1 = 劇伴・シネマサウンドにおける基礎中の基礎
★★★☆☆ Level 3
あえて軽めなところからスタートしています。比較的に優しい内容と侮ってはいけません(笑)以後の [ BASIC 2 ] から [ BASIC 4 ] に向けかなり高度になるため、まずはこの講座をしっかりと理解しましょう。
*こちらの「Lesson 10」が今回のレッスンサンプルとなります!
BASIC 2 = DAWテンプレート作成〜作曲を始める上で必要な知識
★★★★☆ Level 4
いよいよ具体的に学びに入ります。DAWで劇伴に特化したテンプレートを作成。音をコントロールして情景から心情を表現する手法の入口へとご案内。この時点での課題はピアノによるスケッチを主としていますが、テンプレートを使用して果敢に挑戦いただくのも大歓迎です。
BASIC 3 = 楽曲の具体的な作曲構築 〜 中心的な存在である「弦楽器」の学習
★★★★★ Level 5
いわゆる音高・音程・音価・和声・対旋律・楽曲形式などを劇伴にどのように活かしていくのかを学びます。後半では、ほぼ中心的に用いられる「弦楽器」について詳しく説明。課題もそれらを積極的に使用していただくことになるでしょう。シネマサウンドメイキングへの崇高な世界への第一歩を踏み始める瞬間が訪れます。
BASIC 4 = 「木管楽器」「金管楽器」「打楽器」を学習
★★★★★ Level 5
シネマティックサウンドに不可欠な要素である木管・金管、そして打楽器について詳しく学びます。音楽には最高だという到達点はなかなか見えないものですが、このBASIC 4を習得し終える頃には、今後の高みを目指す上での基本的な要素はすべて取り込めているのではないでしょうか。
“インタラクティブ(双方向)レッスン”
レッスンの特徴として通常の一方向のみのレッスンとは違い、毎週の課題提出に対して個別にアドバイスをおこなっています。作曲の中でも特殊性が強く難易度が高い分野となる劇中背景音楽においては、効率よく進めるための環境構築や受講者自身のこれまでの経験などを踏まえた音楽作りが必要となってきます。回答に対する講師のレスポンスの中からはそれらを受講者自身が気づき、さらに深めていけることとなるでしょう。
*各コース終了後の追加的なアドバイスは原則的には受け付けておりませんのでご了承ください
* 作曲のためのDAWを所持している
Logic pro X・Cubase Proを推奨。Windows・MacOSについては問いません。
* ある程度の作曲経験や音楽知識を持つ
楽譜が読める、コンピューターによる作曲ができることは必要なスキルとなります。
* できれば、歌唱以外に何か楽器演奏ができること
必要条件ではありませんが、できることが望ましいです。
・心構え・前提条件
・劇伴(背景音楽)がなぜ必要なのか
・これまで培ってきた知識やスキルを振り返り、何が足りないのかを自己認識する
・楽典・ソルフェージュ・メロディー・和音・カウンターフレーズへの理解
・楽譜が読めることはもちろん、「書ける」ことが不可欠
・楽曲についての簡単な構造を理解する
・DAW・ソフト音源などで揃えておくべきもの
・作業効率をあげるためのTips
・自分の(人生としての)過去を見つめ、再認識する
・自分なりに掲げている問題提起
・タイム感覚・構成などや、メロディー・伴奏の考え方
・ヴォーカル・コーラス(クワイア)としての肉声を劇伴ではどう取り扱うか
・視覚と聴覚の相互作用
・そもそも映像に構成される音の種類と役割
・目立って良いところと控えるべきところ
・タイムとフレーム
・テンポの決め方
・映像素材の見かた・捉え方
・テンプレートの作り方(音源選択のコツ・プリバランス・エフェクト)
・モックアップを前提とした音源の選択
・楽譜作成を前提とした音源制作
・ピアノ
・オーケストラ構成楽器
・ギター・ベース・ドラム・パーカッション・シンセサイザー
・オーケストラ構成楽器との関係・位置付け
・民族楽器・自作楽器
・使用される理由と活用方法
・構成楽器群・大小による効果
・DAW(DTM)内での構築ノウハウ
■エレクトリック・ピアノ、シンセサイザー、サンプラー、ループ・サウンドなど
ピアノや管弦打楽器以外にも、近年の劇伴シーンでは準定番と言っていいくらいの頻度で登場する、POPS、ROCKでの使用楽器を紹介し、活用法なども合わせて説明します。
ピアノに次いで頻繁に登場し、ピアノや他の楽器とも同時でアンサンブルされたり、単独でも使用される楽器。力強さから切なさ、悲しさまで多様な表現を醸し出します。
フォーク・ギターはスチール素材の弦が張られたギターを指し、比較的明るく力強いサウンドを奏でます。
ピックによる演奏やフィンガーによる演奏、アルペジオからストロークに至るまで奏法も多彩です。
弦の素材の柔らかさからも温かく繊細な音色となりますが、スパニッシュギターにおけるラスゲアード奏法(人差し指などで弾くような奏法)などは激しさや情熱が表されるようでもあります。
ロック・シーンにおいて欠かせないパワフルで頼れる楽器。形状やタイプ、奏法などのスタイルも多種多様です。
近年では、ゲームコンテンツの劇伴サウンドにも積極的にオーケストラの中でアンサンブルされ、戦闘曲などには幾重にも華を添える立場にもなっています。
クリーン・サウンドからディストーション・サウンド、エフェクターを使用したテクニカルやギミックなサウンドまで、幅広い表現力を持ち、また、採用されるサウンドが逆に劇伴での時代背景を映し出す手がかりにもなり得る、心ニクい存在です。
弦楽器でのコントラバスと全く同じ構造を持つ楽器ですが、役割がバンドアンサンブル内でのベース・パートであることや、音楽ジャンルのスタイルからも、こちらは指による奏法が主になります。
アコースティックベースの電気版ともなる位置づけですが、楽器としては独立した存在で、安定感あるサウンドは今日のポップス、ロックなど様々な音楽シーンを華麗に演出します。
これら低音部楽器の使用において、しばしば管弦楽器、特に弦楽器群との低音関係について問題として取り上げられることがあります。
著しいロー・インターバルでの干渉は避けた方が良いとは言えますが、劇伴においてその気持ち悪さが表現に必要なこともあったりと一概には言えませんね。
著者としての持論ですが、弦楽器は管弦楽アンサンブルとの調和を考え、ベース・パートにおいては後述のドラムとのリズム・コンビネーションを重視するのなら、録音での調整も含めて考えるに、さほど気にすることはないように思います。
1894年に足でバスドラムを打つペダルが登場し、1930年頃にハイハットの原型が、なんとジャズドラマーのファンによって発明され、現在のスタイルが確立したドラムセット。オーケストラで登場するバス・ドラムやスネア、シンバルなどと全く同じでありながらも、楽曲での役割はジャンルの違いもあり、かなり異なってきます。
劇伴のなかでのドラムセットとしての役割は、やはりベースとのコンビネーションプレイや、または単独でのビートを効かせた演奏が要求されることが多くなります。バトル曲などでは、管弦楽側のアンサンブルにおける音高バランスが整っているならば、特にベース・パートを設けずドラムセットのみでのプレイも成立します。 また、便宜上ドラムセットのスネアで一時的にオーケストラ小太鼓の役目を担うこともあります。
普段オーケストラ楽曲では登場しないコンガやボンゴを中心に、ラテン系、カリブ系などのパーカッションを適宜アンサンブルに取り入れていくスタイル。 特にコンガ、ボンゴなどは、時に可愛らしさや明るさ、ライトな情景や心情、コミカルさをも演出する頼り甲斐ある楽器ともなってくれます。
グランド・ピアノと同様な使用方法でエレクトリック・ピアノも劇伴にまた違った色彩を与えることでしょう。軽快さや可愛らしさから、時にはしんみりした雰囲気などにも効果的です。 シンセサイザーやサンプラー、一定のフレーズやサウンドを散りばめていくループ・サウンドなども、現在の劇伴では当たり前ともなってきたサウンドです。
劇伴・シネマサウンドというものは必ずしもオーケストラ系の管弦打楽器が存在しなければ成立しないというものではなく、時にはLssson10で取り上げた楽器だけで作曲し編成された作品もたくさんあります。
大切なのは、コンテンツの世界をいかに音楽で表現できているかということですね。
自身の得意な楽器、好きな楽器を使って30秒くらいの楽曲を作りましょう
POPS 、ROCKやJAZZ側においては、習得していたり、好きな楽器があることでしょう。
もちろん、LESSON 9で出てきた管弦楽器系でも構いませんし、意表をついてシロフォンなど打楽器系でも良いです。
生演奏でDAWに録音したり、コンピューターによる音源でデータを作成し、2ミックスにして送付して聴かせてください。
ひとつの楽器のみ、複数楽器のアンサンブルのどちらでも良いです。自身で何かテーマを決めて作曲してみてください。
全12Lesson中のLesson10をご覧いただきました。
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